コンテンツ飽和時代にパクるしかない?
ブログを運営していると、無断転載や盗用の問題に直面することも少なくありません。競合との差別化を図るために、どこまでなら参考にして良いのか、逆にどんな対策をすれば自分の記事を守れるのか、気になる方も多いでしょう。
本記事では、
- 厳格ルール派
- ゆるふわパクリ派
- SEO意識派
- 独自性重視派
それぞれの症状に合ったパクリマインドとコピペチェック方法、トラブル防止対策までお伝えします👩⚕️。
(「極力、同業が多数書いているキーワードを無思考で記事ネタに選ばない」に越した回避方法はないですが、「ほぼ誰も書いていない空き市場探し」が難しい・不適切な場合は。)
Googleに通報する方法などは簡易的な説明です。
ブログのパクリとは?どこからがNGなのか
ブログ記事のパクリ問題は、コンテンツを制作するすべての人にとって避けられないテーマです。
パクリの定義とは……🤔
特に、SEOを意識したブログ運営には「どこまでが許容範囲でどこからがNGか?」と疑問に思うことも多いでしょう。
以下のような様々なタイプの方に合わせて書きました。
厳格ルール派 | まじめにマナーやガイドラインを守りたい。 |
---|---|
ゆるふわパクリ派 | 楽したい・自分に自信がない。 リライトすれば罪悪感は減るが、限度や知識不足な事項までパクっていいかは不安。 |
SEO意識派 | SEO的にマイナスだから極力独自性を出したいが、コンテンツ飽和の今、差別化は無理では? |
独自性重視派 | 自分の強みや感性とSEO記事って両立できないのでは?自分らしく楽しく書きたい。 |
「参考」と「パクリ」の違いとは?
参考記事をリライトするだけでは、オリジナルコンテンツとは言えません。
例えば、他人の記事の文章構造からごく一部の言葉を変えるだけでは、著作権的にも倫理的にも問題あり。
「参考」とは、他人のアイデアをヒントにして、自分なりの解釈や意見を加えた新しいコンテンツを作ることです。
一方「パクリ」とは、他人のコンテンツをほぼそのまま使い、オリジナリティを加えない行為を指します。
ポイントは、自分の視点や経験を加えることです。
どこまでならOK?ブログ記事をパクる許容範囲
ブログ記事の盗用を避けるために、以下の点を押さえておきましょう。
ブログ初心者や未熟、あるいは自分の意見や独自の構成案を書くのが怖い時期は他者記事に寄せがちです。
そこを超えると、コピーチェッカーにかけなくてもそれなりにコピーコンテンツを回避し、独自コンテンツか判断しやすくなるでしょう。
パクリがGoogleや相手にバレる仕組み
文章の類似性が高すぎると、SEO的にもマイナス評価を受ける可能性が高いです。
Googleは、高度なアルゴリズムとAI技術を駆使して、コピーコンテンツを検出します。
相手にバレる仕組みは大抵の場合、
- 別セクションで説明するコピーチェックツールで引っかかる
- 自分のブログやSNSを相手がチェックしていて、内容からバレる
の2パターンです。
ちなみに、私のブログ記事のパクリ?疑い例も偶然発見したことがあります💦
「1」のコピー行為監視ツールも、自ブログのリブランディング以降に大幅に通知数が増えました。
そんなに参考になるのか…それとも……。
大手記事などの方がよっぽど参考にn(←)……と思いますが・汗。
ブログを丸パクリするとどうなる?リスクとペナルティの話
他人のブログ記事をそのままコピーしてしまうと、倫理的な問題にとどまらず、SEO面や法的なリスクが発生します。検索エンジンのペナルティや、著作権侵害によるトラブルを避けるために、どのような危険があるのかを理解しておきましょう。
2-1 SEOに悪影響!コピーコンテンツとされ検索順位低下
Googleは独自性のあるコンテンツを評価し、コピーコンテンツにはペナルティを課します。
検索結果での順位が大幅に下がるだけでなく、場合によってはインデックスから削除されることもあって、メリットゼロですよ。
2-2 著作権侵害など法的違反に
文章、画像、デザイン、商標名など、著作権のあるものを無断使用すると、法的措置を取られる可能性があります。
ネットコンテンツが全て無料素材なわけないので、注意が必要です。
パクリで著作権違反になるクリエイティブは以下。

*有料素材サイトの「サンプル透かし入り画像」や「ネットショップの商品写真」はあくまで購入者への参考画像で、勝手に使っていい素材ではありません!
商品紹介ブログを書くなら、自分が買った商品写真や考えたコーディネート・使用例の撮り下ろし写真などを別途用意しましょう。(埋め込みリンクなどで、自動で出てくる画像は別)
2-3 ブランド価値・売上と信頼性の低下
他者のコンテンツをパクることで、ブランドの信頼性が大きく損なわれます。特にビジネスブログでは、独自性がないと差別化ができず、読者からの評価が低下してしまいます。
他人のブログをパクらず参考にするコツと注意点
「文章をパクリたいわけじゃないけど、ブログやSNS投稿にオリジナリティを出すことが難しい……」
他人のコンテンツを無断で流用すると信頼を損ねるほか、参考の仕方がわからずパクっても、劣化コピーになるだけです。
競合他社と違う独自性のある記事を作りながら、SEO効果も得られる方法を解説します。
3-1競合記事を「うまく参考にする」方法
完全オリジナルの時代は終わり、多くの類似コンテンツが既に世の中にたくさん。
しかし、それを安易に流用するのではなく、適切に参考にする方法があります。
- 記事の構成を研究する
- デザインやテーマ、内容の工夫を学ぶ
- 参考記事の情報を基に、自分なりの切り口を加える
脱初心者には、「似ているけど、存在価値がある。」をまずは狙ってみましょう。
3-2 自分の言葉で再構成
他者の記事に自分なりの解釈を加えて書くことが大切です。具体的には、
- 文章やデザインのポイントを抽象化
- 要素を抜き出して、自分の意見を交える
- いったん内容を整理し、自分の言葉で再構成する
流れとなります。
文章だけでなく見出しも、そのブログ記事に必然性の高そうな見出し以外で、独自の展開を取り入れるのも⚪︎。
「とりあえず最適化」思考で書くなら、「上位10位以内の網羅といいとこどり+オリジナル」といったブログ論が今は主流で、多くの有名サイトがその傾向に感じますよね。
これもまた、人間の評価にも、今後のSEO的にも絶対正義ではないでしょう。
なぜなら、そのレベルの品質に見えるブログがすでに量産されていて、テキトーに構造をパクったからといって必ずしもGoogleに認められない可能性も残るからです。
多くのライバル記事と酷似した印象を与えてしまうコンテンツは、魅力が低く見えたり、熟読されにくくなってくるかもしれませんし。メディアとしての今後が懸念されます。
3-3 SEOと両立するオリジナリティの出し方
SEOアルゴリズム的に手堅い記事構成にしたい。
でも、それじゃつまらない。
AI記事もうまくまとまるけど、コレじゃない・自分じゃない感。
SEOを意識しつつ、オリジナリティを出すためには、次のような工夫が必要です。
また、「仮に情報が欠けたせいでSEOに弱くなったとしても、自社や自分の状況に合わないトピックには触れない」判断基準もスモールビジネスにはおすすめだと思います。
しかし、自分に自信のない方や、この指南の主旨をご理解いただけない方には「単なる遠慮と黙秘、コンテンツの手抜き」になってしまうリスクも。
こんな複雑に考えず、もっと気軽に書いてもいい判断も。
その場合、的確なアドバイスが欠かせません。
ブログ記事のパクリ/無断転載を防ぐ対策とツール
せっかく作成したオリジナル記事が無断転載されるリスクは常にあります。しかし、適切なツールや対策を講じ、パクリを防ぐことが可能です。
パクリ対策の具体的な方法や便利なツールを紹介します。
4-1 コピペチェック監視ツール(パクリ防止プラグイン)や右クリック禁止
コピー防止策として、プラグインの導入やWordPressのコピペチェック監視ツールの活用が有効です。
- Check Copy Contents (CCC):コピペが発生した際に通知が届く。コピーされた相手側記事の特定はできないが、IPアドレスはわかる。いち早くパクリのタネを発見するのに便利。
- 右クリック禁止設定:JavaScriptを用いて、右クリックやテキストの選択を無効にすることで、簡単なコピーを防止。
ただし、コピーを完全に防ぐのは難しく、過度な制限は引用の妨げになる可能性もあるため、適切なバランスを考えることが重要です。
その意味で、「Check Copy Contents」は一番スマートな方法。
反面、やはり具体的にどのブログにパクられたかは人力なので、「コピペ行動傾向の観察」ツールの感覚です。
4-2 コピペ類似性判定ツールで確認
文章やデザインの類似度を測定する無料ツールがいくつかあって、簡単な操作で自分の記事が他サイトとどれだけ類似しているかを確認できます。
逆に、パクられていないかもチェック可能です。
文章系は「CopyContentDetector」や「【こぴらん】」をおすすめします。
- 1チェックする文章をペースト
テキストボックスに調べたい文章をコピーして貼り付け、「規約に同意してチェック」ボタンを押します。無料プランは4000文字まで。
- 2チェック完了→リロード
画面右上に黒い情報ボックスで「チェック完了」報告が出たら、ブラウザ側のページ更新ボタン(🌀)をクリックしてリロード。
- 3「詳細表示」で問題箇所を確認
類似性が高いもの順に色分けされるので、酷似した箇所はリライトすべきかもしれません。
なお下記画像は、自分で自分の記事をドメイン除外せずに検証しているため、「コピーの疑い」が表示されています。
ロゴデザインのパクリは、TWM Logotesterというのがあるそうです。
4-3 透かし(ウォーターマーク)やコピーライト(ロゴ)の活用
画像の無断使用を防ぐために、オリジナルの透かしやコピーライト表記を追加するのも有効です。
透かし(ウォーターマーク)の入れ方
ウォータマークを自分のデザイン画像や図解、イラストに挿入する方法は、
- CANVAやPhotoshopを使って自分でロゴやテキストを手打ちし、好きな配置にしたりリピートで敷き詰める(ウォーターマークの無料素材もアリ。)
→透明度を調整して完成。 - ウォーターマーク専用アプリでサクッとコピーガード
の2種類です。以下はスマホアプリの例。
また、ツールで消されやすいですが、グラフィックソフトで自分のブログ・ホームページロゴを写真の端っこに重ねるだけでも多少の抵抗感を与えられます。
フッターのコピーライト記述例
- ©️エイプリルデザイン
- ©️20xx-2025 エイプリルデザイン
4-4 独自の体験やパクリにくい意見
パクられにくいコンテンツを作るには、以下のようなポイントを意識すると効果的です。
- 地道に調べて得た情報:簡単に検索して出てこないデータや一次情報。
- 多数派とは異なる視点:一般的な意見とは逆の立場や、新しい視点を持つとオリジナリティが増す。
- 自身の体験を加える:実際に試した経験や具体的なエピソードを含め、模倣しづらいコンテンツに。
これらの要素を盛り込めば、パクる方がリスクになる、唯一無二のコンテンツを作れます。
自分のブログ記事がパクられた!今すぐできる対処法
もし自分のブログ記事が無断転載されていた場合、どのように対処すべきでしょうか?
証拠の収集から削除依頼、法的措置まで、比較的簡単に実践できる対応策を解説します。
5-1 まずは冷静に確認!パクリ記事の特定
パクリ記事を発見したら、以下のステップで証拠を収集しましょう。
- スクリーンショットを撮影
- コピペチェックツールで類似度を測定→無断転載の確認
- 記事の公開日時を確認
5-2 盗用サイトへの連絡と削除依頼
まずは盗用サイトのブログ運営者に連絡し、記事の削除を依頼します。誠実な対応を心がけましょう。
5-3 Googleへの通報手順 DMCA申請のやり方
「Googleの著作権侵害の報告: ウェブ検索」(DMCA申請)フォームから著作権侵害を報告することで、検索結果から盗用記事を削除できます。
「パクらない・パクらせない」ブログ運営を目指そう
ブログのパクリ問題は、誰にでも起こり得る課題です。正しい知識を持ち、適切な対策を行うことで、オリジナルなブログ運営を目指しましょう!
「SEO対策では、ある程度パクらざるを得ないっぽい?」のが苦痛だった方も、「自分で決める」発想を通じて、創造性や意見を重視した運用スタイルもあると、ご理解いただければ幸いです。
パクリ禁止、引用・転載のルールと規約の作成サンプルは、以下記事が詳しいです。