なぜか本来の商品価値が伝わらない……。
「差別化ごっこ」を「商品力を活かす商品価値」へ。「何でも良い」を「自社商品が良い」へ。
【自分もお客様も喜ぶ商品】を作り直すための商品価値の構成要素と商品価値を高める方法や注意点、広告文や商品事例を説明します。
それって「強み」?
というモヤモヤポイントも本音で解説💣
日本の飲食店ってなんかズルしてるかんじがするんだよね。
材料費削ったり、質の悪い素材を使ったり。
あとは利益率がいいものをって。
その点、海外のレストランはズルをしてるかんじがしない。
観光地観光地してるとこは多少はそうだけど、地元に密着してるところは、どこもおいしいし、
→— まっけんちゃん🧀🧀 April 21, 2024
商品価値とは一言でいうと何なのか?

商品価値を一言でまとめると、「その商品を購入したくなる理由」です。そして、価値には
という“二層構造”があります。
「便利」「お得」だけでは十分ではなく、自分にとって必要か? 他より納得できるか?
この基準で判断されます。ここがズレると、どれだけ説明しても伝わりません。
まずは“商品価値そのもの”を正しく知ることが前提。
付加価値と商品価値の違い
商品価値と付加価値役割が少し違います。
分かりやすくいうと、商品価値=メイン食材、付加価値=味つけや盛りつけのような関係です。
商品価値が見えれば、付加価値は無理に盛らなくても“必要な分だけ上乗せできる”ようになります。
マーケティング的にはコトラーが中核(ベネフィット)、実体(製品としての特徴やパッケージなど)、付随価値(サービス)の観点で整理した「プロダクト3層モデル」で説明されるそうですが、2層式だと直感的に捉えられます。
商品価値探しに欠かせない4つの視点-自分は意外に価値がある?

自分の商品価値が見つらない理由を「ジョハリの窓」をベースに考えました。
「ジョハリの窓」とは、自分or他人が【知っている/知らない】を整理しコミュニケーションに役立てる、心理学の自己分析モデル。
図の「盲点」「未知/未来」の価値は社内で商品価値を考えにくいです。
つまり競合調査する力を高めるか、人に聞けば、商品の優位性は見つけやすくなります。
既知の商品価値
お客様も自社も知っている価値。特別な知識がなくても気付ける機能が多いです。
例えば、「ブランドAの商品はフェミニンなデザインが特徴」といった、大まかな強みなど。
盲点の商品価値
お客様・他人だけが知っているエリア。密かな商品のおすすめ理由だったり、口コミされたりする部分です。これを知るには、顧客に関する調査を行います。
商品価値探し、どこから着手すれば?ってときは、この、埋もれた強みを発掘するところから始めてみたいですね。
秘密の商品価値
「秘密の商品価値」は、自社・自分には見えているのに、顧客には届いていない強みのことです。
品質へのこだわりや安全基準、手間のかかる工程など、商品ページに一応書いてあるのに“伝わったことになっていない”ケースは本当に多いです。
顧客は細かい説明文を読み飛ばす・読んでもパッとわからなければ無視する習慣があり、こちらの想像以上に「知らないまま判断」してしまいます。
解決策は、埋もれた価値の言語化の再設計です。
専門用語を避ける、手順より結果を語る、実例で噛み砕く。これだけで、隠れた魅力が一気に理解されます。
「もっと早く言ってよ」と思われるポイントこそ、伸ばすべき価値です。
未来の商品価値
自分の未来の商品価値を考える際は、「表面的な流行」を追うより、将来のトレンドが向かう方向性をざっくり知るのが効果的です。市場の価値観は数年単位でガラッと入れ替わるからです。
以下のような最近の変化例から、世相を予測しましょう。
同時に、中小企業や個人の場合は、まだ商品化しきれていない強みや、なぜか惹かれるテーマ、育て途中のスキルも、未来価値・新市場への参入の貴重なヒント。いまは小さくても、「この方向に伸びていくんだな」と感じられる材料は、商品に深みや期待感を与えます。
未来の商品価値は、「変わらない本質」と「変わり続ける価値観」の交差点です。ここが見えると、今の商品に何を足し、何を削るべきかが判断しやすく、マーケットの飽和時にも打開策が出やすくなります。
時代に合う”顧客が求める商品価値”
最近は商品購入において従来の「モノ」だけでなく、「コト」や「体験」への価値が高まり、顧客のニーズも多様化しています。
消費者が感じる商品価値の変化について簡単に考えてみました。
など、豊かに暮らすための消費傾向が高いです。
「こだわりがあるモノなら多少高額でも購入する」人は全体の76.1%と多数派。
売上拡大のために考えたい! 自社商品・サービスの『付加価値を高める』方法とは?(*掲載停止)
価格だけでは勝てない?価格訴求と価格競争の罠

「安値は自分の市場価値も低く見え、長期的にはブランド力を損うため、「商品の質を下げない」アイデアが必要です。薄利多売は同業者や他業種の市場価値にも悪影響かも。
機能的価値だけで勝てる?という問いも同様に、上位層でない商品には危険です。
AIによって「便利・効率・きれい」はもう当たり前。
だからこそ、現場の声、顧客視点を拾いながら、人の直感や試行錯誤で磨き上げた商品にこそ“差”が出ます。
アルゴリズムでは拾いきれない細部の理解や改善が、これからの価値なんです。
価格訴求でスキマ発見した成功事例
「古書店xセール品(価格訴求)x普通の書店 =便利」の掛け合わせでスキマ市場を発見した書店の例もあります。低価格路線には、絶妙なマーケティング戦略が欠かせません。
クーリエ・ジャポンに、ニューヨーク・タイムズの記事が引用されていた。そこに書かれていたのが、
「書店にできて、Amazonにできないこと」…Amazonや電子書籍にはいいところがいっぱいある。
でもそれだけじゃ足りないでしょ。
面白さは、便利を超えたところにまだまだいっぱい潜んでいるのだから。
カスタマイズ・パーソナライズ欲求
一般化された商品より、個々の顧客ニーズや好みに合わせたカスタマイズされた商品も人気です。個性を好む購買心理には、自分だけのオリジナルな商品カスタマイズが欠かせません。
例えば「カスタマイズできるサブスクやギフト」などが思いつきやすいですが、「**さんに特別なクーポン券を進呈」のような小さな特別感にも弱い心理現象です。
コロナ騒動による貧困化
コロナ禍により人々は経済不安を抱えています。この状況下で価値のある商品とは、負担を軽減し、生活を支援する利便性。
最新調査では「利便性消費」が増え、「プレミアム(こだわり)消費」は徐々に増加するも、コロナ後に微減」と、堅実です。
価格だけで買わず、より厳しい目で購入する傾向が見られます。
値踏みする人より物の価値がわかる人に選ばれよう
品質やデザイン、文章にこだわり、顧客が商品の真の価値を理解し、魅力を感じる工夫をしましょう。特に「商品が伝わるコンテンツ」により、値踏みする人よりも物の価値がわかる人に選ばれるようになり、売上が安定します。
その特徴、訴求すべき?迷ったときの判断軸

「これ…言うべき? いや、逆に言わない方がいい?」
商品づくりの“好き・得意だけど、微妙に自信がない特徴”ってどう使い分けを判断すればいいのか?
たとえば、仕事と関係なさそうな興味とか、なぜか得意な作業のクセとか。
実は、こういう些細なポイントにも、むしろ無形の財産が潜みます。
迷ったときは、次の3つだけ見ておけば十分です。
- 顧客にとって役に立つ可能性があるか?
完璧でなくても、“少し便利”“ちょっと嬉しい”なら出す価値あり。 - ブランドの芯と矛盾しないか?
あなたの誠実さや、やり方とズレていなければ問題なし。 - 競合がやっていないor言っていないことか?
“小さな特徴”ほど差別化になりやすい。
この3つに引っかからなければ、遠慮せず訴求してOKです。
逆に、しっくりこないなら“裏側の価値”として育てればいい。
顧客の声や市場の反応を見て、いつでも引っ張り出せます。
価値というのは、最初から完璧に整理されているものじゃありません。
雑多に見える強みを拾い上げて、ブランドが弱いときには少し磨いて、必要なときに表へ出す。
その積み重ねが「結果としてのブランド」になります。
売れる物の商品価値を見極めるには?再評価のチェックポイント
「自分の商品にどれほどの価値があるのか?」大切なのは、
まず当たり前すぎて見落としがちな要素を“再評価”すること。
自分の能力・経験・人間関係・既存の商品特性などは、日常のなかで慣れすぎて価値を感じにくくなります。
しかし、他者や競合企業から見れば「ありそうでなかった魅力」や「意外性のある組み合わせ」が眠っていることも多いです。
既成概念を外し、市場ずらしなど柔軟に視点を変えることで、思わぬ“売れる付加価値・商品アイデア”が見つかるかもしれません。
意外に商品価値がある要素や売れる物の価値を見極めるコツをお伝えします。
市場ニーズの見直し
市場と自分の持つスキルや特性を比較し、需要のある分野や業界と融合することで、価値を最大限に活かせます。
現状は理想のビジネスから遠い場合、ブランド設定が弱いか間違っているかも。成功する商品を開発するには必ず、顧客の要望に応える目的設定が優先です。
自分の商品はお客様の脳内でどんなポジションで認知されたいか?深く深く考えます。
付加価値を高める食品のヒント
食品業界の付加価値は、派手な演出よりも 健康・安全・品質の信頼性 が軸になることが多いです。
“どの業界でも、まず基本価値のレベルをどう底上げするか” という視点を考えるうえで参考になります。
食品・飲食分野で価値のアピールポイント・伝え方を知りたい方は、こちらの事例集も役立つかもしれません。
“商品の目的”から見える価値のズレ
商品が売れないとき、価格やデザインより前に見直したいのが「そもそも何のために作った商品なのか?」という“目的”の部分です。
ここが曖昧だと訴求ポイントがブレやすく、ズレが起きやすくなります。
たとえば、
になるなどです。
目的をあらためて見直すことで、訴求で前面に打ち出すべき価値や方向性が判断しやすくなり、不要な要素も自然と整理できます。結果として、強力な訴求が叶うでしょう。
競合分析で分かる“本当の差別化ポイント”
同じような商品がある場合、「他社と違うからどう良い」か?自分の独自性や付加価値を明確に表現し、競争力を高めます。
商品価値の中でもとりわけ、コアコンピタンス(軸となる価値)を見極めることが重要です。
例えば当方の「ブログが書ける点」だけでは不十分。
コアコンピタンスの条件
商品の強みをコアコンピタンスと呼ぶには上記の構成要素が必須です。
多少サービスに自信がなくとも「愚直に続けるだけ」でも安易にパクりにくく、圧倒的価値になる事例もあります。
強い商品価値は時間と学びをかけ、最初は成功がイメージできずとも中長期で獲得するものです。
希少性は商品価値の要
商品の希少性は、関心を引く有効な戦略の一つです。他社であまり深く考えていない視点を開発しましょう。限定商品やイベントもよくやる打ち手。
例えば「無農薬でここまでできるのは貴重!」といった正統派だけでなく、
なども含みます🤑
「〜不足」を煽られて行列に並んでしまう日本人は多そうですよね。
売ってみるーテスト販売で価値測定
商品価値の方向性がつかめたら、まずは小さく売ってみるのが一番早いです。
机上の市場調査だけでは限界があり、実際に動かしてみて初めて“どこが刺さるか”“どこに課題があるか”が見えてきます。
SNSでの反応、限定販売での売れ行き、店頭での声など、リアルなデータと手触りの両方を集め、改善ポイントを探しましょう。
予測よりも、実際の顧客の行動がいちばん信頼できます。
こうした検証を細かく回すほうが、失敗時のダメージが減り、次の施策も決めやすくなります。
顧客の声から“見落としていた価値”が分かることも
商品価値は、自分で分析するだけでは限界があります。
ときどき、お客様の何気ない一言のほうが“核心”を突いていることもあります。
ざっくりでOKなので、
このあたりを軽くヒアリングしてみるだけで、「自分では気づかなかった価値」が拾える場合があります。
詳しい調査方法や“声の活かし方”はこちらの記事へ。
自社や自分の商品価値を高める方法・戦略
製品の価値は、「社内評価」でも、「単に競合と違う点」でもなく消費者ニーズに応えて初めて意味が。
商品や考えに自信がない人はすぐ「自分に市場価値がない……。」と焦ります。
商品価値を高めるには、まずは「誰の何を解決するのか?」に答え、有効な差別化戦略を進めましょう。
顧客ニーズを調べる
技術力や生産力にこだわるだけでは顧客の心を掴めません。まして、怪しげな箔付けなんて論外。商品の価値を向上するためには、ニーズを考えましょう。
新商品を開発する場合、「なぜその新商品が必要なのか?」消費者が納得する理由を提供します。
【無所属でも、自分の商品価値を説明できる企業やフリーランス】を目指しませんか?
多くの人は商品価値がわからなくても雰囲気で購入しますが、商品とニーズの関連性を示すと、詳しく比較する人にも買ってもらえるのです。
商品価値じゃない特徴一覧
| エコ | 「捨てる時カサが低くなるパッケージの洗剤」→「まず化学洗剤が環境汚染では?」 |
|---|---|
| 障害者支援 | 本当に当事者が望むこと?障害者とは? |
| コンセプチュアルな飲食店 | 「おしゃれでおいしくてホスピタリティが高い」→実際はイメージ戦略に弱い層が高評価 |
足し算と引き算、どっちも重要
商品価値を「上げよう」と考えると、多くの人は“機能を足すこと”ばかりを思い浮かべます。
でも実際は、価値向上の方向性は大きく3つだけ。シンプルな分類で、施策の迷いが少なくなります。
① 価値そのものを強くする(商品・サービス改善)
一番わかりやすい方向性です。
など、「顧客が体験する中身」を良くするやり方。「それができたら苦労はしないよ」と言われがちな問題は抱えます。
② 伝わり方を整える(訴求・見せ方)
中身は良いのに“伝わり方”で損している商品に。
など、顧客が理解しやすい形に整理する工夫です。
価値を変えなくても、選ばれやすさがガラッと変わります。
③ 伝わる“場”を変える(ターゲット・提供方法)
見落とされがちな、“提供対象”や“届け方”を変えるのも立派な価値向上です。
同じ料理でもランチで出すか、夜のコースで出すかで評価が変わるのと似ています。
商品自体は変わらなくても、価値の受け取られ方が変わるからです。
情報強者にも認められる真の価値を

イメージや権威性戦略に頼りすぎる企業は、情報弱者である流動顧客にばかり売れる危険性が高いです。
「人気・有名=商品価値が高い」の安易な発想は知識の差を悪用した詐欺的なマーケティング手法に近づくので注意しましょう。
情報強者はあらゆる情報を調べ、商品や会社の本質的な価値を見極めます。
浅いイメージ先行で売上が拡大しても、情報強者からは価値を認められず、競争力が低下するだけ。情報弱者・強者どちらにも支持を得てこそ、売上は安定します。
適正な値打ちは、コンセプトや差別化の強みを言葉で伝え、理解してもらうことで認知されます。
コモディティ化を避け、“独自価値”を作る勇気を
競合と同じような商品が溢れ、価値が薄まる“コモディティ化”が進む現代。
「AIや他社にパクられるリスク」があろうとも、既に似た物なら安物が有利になり、無難だから成功できる保証もないのです。看過すれば、商品にも市場にも悪影響。
例えば、アパレルでは均質化だけでなく、ブランドの違いも激減しました。
この流れに抗って、企業はもっと個性を大切にデザインした商品を企画しませんか?
社会に新たな価値と楽しさをもたらす商品開発やサービスで、人間らしい文化やビジネスを守りたいものです。
ちょい知っ得、価値向上の心理学
商品価値って、同じモノでも「どう見えるか」「どう感じるか」で評価が大違い。
知ってるとちょっとお得な、行動心理学の“あるある”もうまく併用しましょう。
例えば…
こういう心理作用は、操作というより「買い手がどう価値を受け取っているか」を理解するヒントになります。
そして、ここが本質ですが——
売り手の“特徴”説明にも、買い手は“意味”を付け足してしまうんですよね。
「軽い」→ 持ち運びのストレスが減る(便利価値)
「丁寧に作っている」→ 大事に扱われてる感じ(感情価値)
「限定生産」→ 自分だけの特別感(観念価値)
この“変換”を理解しておくと、商品価値の伝え方も自然と洗練されます。
難しい理論は不要で、“買い手は機能より感情で判断する”
これを押さえておくだけで十分です。
商品価値の4つの種類と構成要素とは 商品力は何で決まる?

商品の価値は需要と供給、品質、希少性などさまざまなマーケティング要因で決まりますが、顧客側が買う価値の種類は、主に以下の4要素です。
経営の各専門家に定義されている見解を参考に分類しました。
- 基本価値と便宜価値、機能
- 感覚価値
- 社会/自己表現的価値
- 付加価値と観念価値
上図のように価値の種類が多く、表現方法も多彩なほど商品価値も上げることができます。
1.基本価値と便宜価値
製品として当然の価値は「基本価値」、商品改良などで差別化したものは「便宜価値」と呼ばれます。
機能的な価値や基本価値、便宜価値、それぞれの概念について、商品や広告文例で理解を深めましょう。
PR例
| 基本価値 | 食事ができる、社交ダンスが習える |
|---|---|
| 機能的価値/便宜価値 | 実績多数、特殊技術、ミシュラン、高級素材、ノウハウが高い 便利:駅前、時短、一石二鳥、使いやすい、省スペース 効果:(短期/簡単/じっくり/個性に合わせた)成功 安心:スタッフ接客レベル認定制度 |
など、商品の表面的な機能を表します。
とくに“利便性”と“品質への信頼”は、どの業界でも機能価値の中心です。
衛生的・壊れにくい・問い合わせにちゃんと答える——といった“当たり前水準”が揃って初めて、感情価値が効きやすくなります。
広がるタイパ消費
タイパ消費とは、効率のいい時間活用を重視する若者/Z世代の価値観を意味し、「コスパ(費用対効果)」にちなんで「タイムパフォーマンス(時間対効果)」と呼ばれます。
情報疲れの現役世代も、短時間で満足できる商品提案への評価が急上昇中です。
一方で、創造性・集中力低下やスローライフ回帰を望む意見も。
2.感覚価値/情緒的価値の訴求例とブランド効果
感覚価値(情緒的価値)は、商品を使うと充実感が高まったり、楽しくなったりすることで購入を決める顧客心理を狙うものです。
買ったあとの満足感を伝え、あたかも体験しているような生感を伝え、購買意欲を高めます。顧客心理への訴求もできると、商品選定や顧客と信頼関係の構築にも有効です。
感覚価値の要素を訴求した具体的な例や効果、注意点をご説明。
広告文例
チョコレート:「口の中でとろける至福の味」
シャンプー:「天然成分だけのほのかな香りが心地よく、頭皮を健やかに」
失敗回避:「ハズさない、トレンドの、映える、褒められ」
変化:いつもと違う自分に、5時から**女子、成長、○○を卒業
好感:楽しく学べる、個性的な仲間と〜
差別化:個性派、ワンランク上の
他に、商品の活用シーンや成功している/面白そうなイメージを感じさせるアイデアも含みます。
「感情価値」要素の注意点
ブランドが持つストーリーや思想に共感させたり、感情に訴える付加価値はあくまでおまけなので、必ずコアコンピタンスと共に活用しましょう。
誇大広告や実際の体験とのギャップが生じないよう注意する必要があります。顧客には等身大で伝えることが重要です。
3.社会貢献的価値
顧客は商品の製造過程や企業の姿勢にも価値を見出しており、社会・環境に良い影響を与える商品を選び始めています。
4.付加価値と観念価値:感情的・体験的要素
サービスや商品が提供する体験や感動、使用体験(コト=UX)が重視され、顧客の満足度を高めるポイントとなっています。
付加価値とは、お客様をより楽しませる要素、観念価値とは、商品の「消費者側メリットや機能、生活を豊かにする要素」です。
「楽しく運動不足解消」「買うと社会貢献できる」などと訴求します。
- 「デザインや文章が自分らしい、褒められそう(パッケージ、内装、広告、Webサイト等)」といったセンスや表現
- 商品の相談に応じる、診断などサービスや接客
を高めることも含みます。
商品価値の評価・算出方法
商品・ブランド価値は売上や経済と社会の両面から行います。ブランドの資産価値や差別化要素を算出し、今後のブランディング戦略に有効活用しましょう。
商品の値決め
商品価格の決め方については、以下が詳しいです。
起業家でよくある失敗は高額な商品作りに捉われるか極度の低価格、競合や協会を窺いすぎるようです。
また、値上げしたい時に「ターゲットがかなりの情弱や超初心者じゃないと高額では売れないビジネス」の場合は自己研鑽と市場理解、どちらも課題になり得ます。
社会的付加価値を上げるESG的PRの特徴と問題点
社会的価値とは、商品が社会全体に好影響を与える強みを意味します。一見すばらしい取り組みですが「ソーシャルグッドブランディング」が持つ裏表についてわかりやすく解説。
貧困・障害者対策や啓蒙、地域活性、食育、エコなどのPRが人気です。
アピール方法としては社会を憂う企業の取り組みに共感し、事業を応援できる点を表現します。
ソーシャルグッドの欺瞞を知って意図を見抜く消費者も増えました。企業は社会的付加価値を高める施策を進める前に、透明性と誠実さで信頼獲得を。
そのエコ対応、本当に“価値”なの?
「環境にやさしい」は付加価値を高める…とみなされがちですが、実際はかなり複雑です。
「地球温暖化の要因はまだ議論中」「真冬はむしろ寒冷化が進んでいる地域もある」「健康被害や廃棄問題を抱えるソーラーパネルや化学物質などまで“エコ商材”として推される」など、環境分野は矛盾が多く、“正しさ”の線引きが簡単ではありません。
そのため、
は、もう顧客に見透かされています。
一方で、本当に商品価値になるの「生活者の不安を減らす」「ムダを減らす」「長く使える」といった、目の前の現実に効くエコです。
イメージ先行の取り組みはすぐ飽きられますが、“真の環境価値”は今後も選ばれる強みになります。
例えば、処理エネルギーや健康被害、環境汚染のリスクも考えると、リサイクルが本当に環境に良いかは疑問です。今日も大量の新品プラ製品が流通しているわけで。

慈善活動は偽善活動?

- 商品の売上の一部を慈善団体に寄付
- 障害者雇用
など、貧困や環境問題などの解決に向けた企業の支援も盛り上がっています。
反面、マーケティング手法として慈善活動が利用され、広告効果が優先で、慈善活動の本来の目的が曇る問題があります。

さらに、善悪が見えづらいまま特定行為を支えたり(好戦的に受け取られるなど)、適切な支援に流れないリスクも高まっています。
実際、イメージアップや集客効果すらも弱くないですか?
「障害者雇用」枠にはまる人のみの支援に留まったり、精神・発達障害者などは「まず健常者扱いの人にも生きづらい社会から変えるべき」との声も。
価値が伝わらない原因と訴求の見せ方改善ポイント
「いい商品なのに、なぜか反応が薄い…」という悩みは、実はほとんどが“伝え方のズレ”です。
商品そのものより、言葉の置きどころや見せ方で損しているケースが多いんですよね。
まずは、よくある“伝わらない原因”を知るだけでも、改善の方向が一気に見えやすくなります。
価値が伝わらない主な原因
価値が伝わらない理由の多くは、商品より“伝え方”のズレにあります。
よくあるパターンは、実はこのくらいシンプルです。
よくあるのは、たとえばこんなパターン。
SNSや告知文で反応が薄いときも、商品そのものより、だいたいこのあたりの“伝え方”が噛み合っていないだけ。
つまり改善の第一歩は、難しい戦略や内容より見せ方の調整です。
価値を伝える紹介文の作り方
価値を整理できたら、次は「どう見せるか」という価値訴求の段階です。
伝わるPR文・例文(サンプル)
言葉選びや表現の組み立てで、商品の魅力は大きく伝わり方が変わります。実践的な例文や書き方のコツは、こちらの記事も参考にしてください。
商品価値の表現がありきたり……を言い換えで解決
商品価値を伝える際、ありきたりな表現では競争力が低下します。新たな視点から商品の魅力を引き出すには……?
表現の工夫で顧客の関心を引きつけます。実際の「残念な商品価値コピー」の言い換え例を、簡単に挙げてみました。
ユニークな特長を探す・印象を強める
商品の特徴をよりユニークに表現することで、競合との差別化を図りたい。例えばこう言い換えると、ぐっと印象が強まります。
独自の機能。
最新技術。
無添加。
100社に商品開発を断られてやっと見つけた**という点にこだわりました。
AがBとしても使える画期的な技術だから、超軽量&高コスパ。
余計なものは入れない(PASCO)
感性、将来性に訴える
商品の魅力を感性的な言葉や成功する将来像で表現することで、顧客の心に響きます。
赤ちゃんの肌にも安心。
心を満たす贅沢な品質
豊かな体験を提供する
赤ちゃんの肌のことを考えて作りました。
心の幸福感を美肌に変える新アプローチ(コスメデコルテ)
子どもたちが ”自分の好きが見つかる”、”ワクワク・ドキドキする” ような「好奇心のスイッチをオン」にできる体験を(いこーよ好き育メソッド)
ベビー系広告文を参考にした文案ですが、キャッチコピーと商品が違ったら炎上します。
「赤ちゃんのことを考えて〜」と言いつつ、リスクのある物質を使っていることを指摘する炎上事例もありました(今は投稿見られません)。
具体的な効果や利点を強調する
商品の利点や効果を示すことで、顧客に直感的に理解されやすくなります。
効果が実証された。
**で計測して農薬未検出。
付加価値はブランド基幹価値の後で
企業が付加価値を高めるためには、まずブランドの基幹価値を確立した上で追求しましょう。
最初にコアな商品の価値観や特徴を強化します。(コアコンピタンスや基本価値などと呼ばれる要素)
まずは商品の基幹価値を消費者に浸透させることが優先です。イメージ戦略より早く、市場でわかりやすい差別化を図れます。
以下は安価+粗悪な商品戦略に傾きかけたところから起死回生した納豆店の事例。
ブランドアイデンティティの確立が先決
商品価値を見失う事例が増えた理由は、誰でも簡単に情報発信できるようになったためです。薄っぺらく表面的なアピールは競合他社にすぐマネされるため、発信するメッセージを精査する必要があります。
「ブランディングで勘違いしてくれる人に売りたい」打算が過ぎないか?も考えたいです。
継続的なブランド向上で好循環を
ブランドの基幹価値と付加価値をバランスよく保ち、商品の持続性を確保しましょう。顧客に付加価値まで伝わるとブランドロイヤルティも促進できます。
本質思考の商品作りだと伝えたくなり、発信も響くものです。
商品価値探しのご相談
商品価値の言語化や差別化に悩む企業・起業家の方向けにお試しコンサルから、ブランディングホームページ制作プラン&継続支援まで、選べるプランをご用意。
方は一度、気軽にお話ししましょう!
April Designの価値
- ホームページ制作xSEO/マーケティング
- 大量発信しないSEO
- アルゴリズム至上すぎない自分らしい社会派コンテンツマーケティングに
- 刺さる・伝わる、ホームページコンテンツライティング支援
- 論理・倫理・統計的違和感力で深い発信






