ネットショップの運営を、一人でやるのは大変です。
多忙な中での業務効率化、あらゆるシステム連携ご提案、どんな状況でもできる事・・・などまでは、お伝えできかねます。
また、効率化の鏡とも言えません。
ただ、「売上アップしたい」「集客のための発信頻度やクオリティを改善したい」ECショップオーナーに希望となれば、と考えました。
この機会に、ネットショップ運営を「ちょっとスリムに整え」てみませんか。
目次
ネットショップは受注業務が大変…(そうなのでやめとこか?の人も必読)
受注がスムーズなカートも。
格別に受注に詳しくはありませんが、csvダウンロードして連携しやすいカートはあります。
例えば、MakeShopさんではこのような流れです。
大手運送会社の送り状印刷ソフトと連動!
MakeShop伝票印刷(*ページは廃止)
…管理画面からご利用中ソフトに取り込むことができるので、大量の受注情報も一斉に伝票を作成することができます。
FutureShopさんでも受注管理と納品書出力に対応しています。
「実店舗とネットショップ」「自社ネットショップと楽天などモール」など複数店舗運営しやすいサービス、カートもあります。
また、検品・梱包・出荷は、作業スピードに限界もあり、状況によってはアウトソースなど人手は必要にでしょう。
参考
発送業務や返品対応のコツがわかりやすいです。
Webショップ運営をアナログ受注からデジタル受注へ【そもそも】
通販サイトが存在すべき意義の大前提。
まずアナログに寄りすぎていたら、「今も多忙なのに、さらに忙しくなりそう…」の予想が(多少は)外れる可能性もあるのでは、と。
Fax受注以外でも、BtoB販売で「お取引先様別の優遇措置やカスタマイズが多くて【手動】に頼ってきた」ものの、実は定額化・商品化できたりはしないでしょうか?
確信を持っているわけではないのですが・・・もしや、があるやもしれません。
<企業間の取引で最も多い受注方法はFAXなど「アナログ」が86%、BtoB-EC導入率は14% | ネットショップ担当者フォーラム
何度も同じことを聞かれるのが大変…

「自社ネットショップにどうも同じ質問ばかりされます。クレーマーでしょうか?」

「ECサイトで適切に説明できていますか?注意喚起はメールなど活用されていますか?」
よくある相談は、パターン化
相談をパターン化すると同じ相談には同じ回答、ができます。
メールの定型文化や、「ご利用ガイド」や「よくある質問」などネットショップに記載して、そもそも聞かれにくくする方法がいいでしょう。
また、お悩みやご要望は、新コンテンツのネタにも使えるかもしれません。
ネットショップの新商品ページ作成が大変
新商品ページを作るとき文章構成やネットショップデザインを毎回「まっさら」から考えると、どんどん時間が経ってしまいます。
かといって、まさか1〜2行の説明や、5分そこそこで考えた文章では(基本的には)売るのが難しいですよね。
商品ページ説明をテンプレート化しておこう
例えば、
- 基本とする文章アウトライン
- スペック表に必要な項目と表のパターン
など、商品ページ説明でパターン化できるものは何かあるはず。
そこで、雛形となるネットショップのページ構成を決めておきましょう。
他の方にも伝えやすく、ある程度はその「お手本商品」を元に再現できやすくなるはずです。
また、価格や在庫数などの変更などは特に、わりと誰でもしていただけます。
更新の負担が少ない、シンプルな構成も効率化の一つ
「最近、どのネットショップも商品ページって似たようなデザイン。」
そう思われたこと、ありませんか?
シンプルなサイトデザインは常に高度なグラフィックや特別なレイアウトよりは、業種や商品を問わず構成しやすく、複数ジャンルを売りたいサイトほど、更新性や応用力が高いでしょう。
楽天のような長〜〜〜いグラフィカルなページ制作やブランディング重視の構成と異なり、「テキストメインに、いくつかの画像を貼り付ける」だけ。
多少、本格的なデザインスキルがなくとも、文章とある程度クオリティの画像だけなので、再現しやすいですね。
ただ、デザインの可能性が狭まるデメリットも、当然あります。
商品数は「適材適量」がスモールビジネス向き
ECサイトで販売するアイテムの方向性を絞りましょう。
少人数でも、「既製品のありふれた説明文を、素材もほとんどそのままで、流れ作業のように」追加する程度なら多少は時短できるでしょう。
ですが、説明から何から何まで他店と同じでは、ショップとしてのブランド力が弱くなりがちで、本末転倒です。
なお、言われるままの内容でひたすら商品登録など、単純作業が一人に降りかかるとモチベーションも続きません。
基本的に、画像の無断使用もできません。
もちろん、カタログ品ネットショップで成功しておられる方はいらっしゃると思いますが、比較はされやすい形態という意味で。。
ECサイトが難しいのは、集客が大変なところ…
ECサイトは公開後の集客が最も大変です。
定型業務に忙殺され、運用が内製だと集客も我流になり、さらに余裕がない等よく言われています。
できそうな対策は
- ネットショップ全体のコンセプトやペルソナを作る
- 客層に合う、売れやすい商品を作る
- ネットショップで差別化要素を伝える
「差別化」というと【すごいブランド】を作らなければいけない気がしますが、大きなことから小さなことまで様々。
「緊急ではなくとも、重要」なので、全く考えないという対応はあまり良くないでしょう。
集客が難しいのは事実です。もちろん様子を見つつも、マーケティング伴奏者やコンサル、ECサイト経験者と活動されるのもおすすめです。
ただ実質、単なる情報更新しか経験されていない方も少なくありません。
当方がどうというわけではないものの、「ECサイト改善を自分で考えてきた経験と一定の知識を持っているか否か」だけでも、ECサイトの成否はけっこう分かれると思います。
ネットショップ運営はやることが多くて大変!!
ネットショップでやる業務は、「Webスキルがなくてもできる仕事」「それについて少しわかればできる仕事」「難しい仕事」などあります。
強みの異なるチームが組めたら理想ですが、すぐ実現できなくても、特定の一人が抱えなくていい可能性もあることを知っていただければ。
- 受注、検品・梱包・発送、商品サイズを測る、などバックヤード系
- 価格変更や初歩的な商品登録・更新など、カート管理画面での単純作業(易)
- シンプルなブツ撮り(易)
- 簡単なお知らせ投稿(ブログ、SNS)(易)
- 写真補正、縮小(初級)
- イメージ写真など、専門的な構成スキルが必要な撮影(難)
- 軽いバナーデザイン(初級)
- 世界観や加工、キャッチコピー、導線など工夫されたバナーやデザイン(難)
- 商品説明、ブログの執筆、やや本格的なSNS投稿など(難)
*もちろん厳密には、「シンプルな撮影」「簡単な写真補正」などは、クオリティの差は出ます。
【参考】売れてるネットショップの効率化事例
参考にしたい効率アップ事例を追記。
売れているネットショップは働き方もスッキリとされていました!できそうなところは取り入れたいですよね。
まずBtoCで基盤をつくることだけに集中しました。
クラシコム式ワークスタイルを推進する、5つのポイント
- 本当に必要なの?と考える
- 仕事を詰めすぎない
- エラーには寛容に
- お互いに影響を与え合う
- 自由・平和・希望の土壌を整える
ネットショップ広報のための発信が大変
総合的に言えば、「SNSも使いつつ、SEO対策、自社ドメインブログでストックコンテンツを充実させていく」のが、やはりおすすめではあります。
ただ、事前に「どれをどれくらいしたら十分か」まで予測するのは難しいです。
勉強して・・・なども、ゆくゆくは時短になるはずです。
(そう信じています。)
次のセクションでご案内する効率化サービスも、合わせてうまく使いましょう。
ネットショップ基本情報を共有
商品情報、ショップコンセプト、ペルソナ像、投稿内容イメージなど、スタッフが知っておいたほうがいい情報はシェアしておかれると、スムーズになります。
発信/コミュニケーション効率化ツールを使おう
無料から使える、便利なWebサービスをたくさん集めました。
ご存知なければぜひ、お使いください😊
ネットショップ以外のサイト運営でも便利。
SNS効率化ツール
主にSNSで「予約投稿」「下書き保存」のお助けサービス。
オプション機能が有料だったりもしますが、無料の範囲でもかなり便利です。
1.Buffer
Twitter、Facebookなど。
- 複数SNS同時投稿OK
- 予約投稿無料枠:10件まで
- ツールが英語表記
2.Hootsuite
Twitter、Facebook、Twitter、YouTube、インスタ、Pinterestなど。日本語表示。
- 複数SNS同時投稿OK
- 無料枠では、連携SNSアカウントが3つ以下。予約投稿は30件まで
- 連携アカウントのタイムラインなどをツール内で一望できて便利
- 解析ツールは有料
- インスタ予約投稿の設定は手間
(3)の「SNSフィード閲覧が捗る(捗ってしまう?)」点が特徴的なツールです。
3.Social Dog
Twitterのみ。無料枠では以下の機能が提供されています。日本語表示。
- 予約投稿:10件まで
- 予約枠:7件まで。(あらかじめ設定した曜日/時間に「予約枠」にためたツイートができる)
- 連携アカウント:2つまで
- キーワードモニター:5件まで(指定キーワードを含むツイート表示。フォローの参考や話題チェックに。)
- メンション
- 基本的なフォロー管理
- 基本的な分析
- ツイート一覧
ツイッターに関する多彩な機能が魅力です。
4.インスタとFacebookページ用クリエイタースタジオ
インスタ、Facebookのみ。日本語表示。
- パソコンからInstagram投稿ができる
- インスタ文字数が表示され、一応わかりやすい
- 予約投稿:10件以上OK(maxは試していません💦)
- インプレッションやリーチなど基本的な分析がPCで見られる(一括DLなどはないようです)
「クリエイタースタジオ」の利用にはアカウントを「ビジネス」「クリエイター」へ変更が必要。
Instagram、予約投稿を正式に追加!クリエイタースタジオをアップデート
Instagramアプリ内の「設定」から「アカウント」を選択し、「プロアカウント」に切り替えるから変更可能。製品タグの設置ができない、ストーリーズの投稿予約ができないといった点もあります。
https://insta-antenna.com/instagram-creator-studio/
インスタパソコン投稿公式
インスタパソコン投稿、2021年10月21日よりPCから可能になりました。パソコン画面右上の「+」アイコンからアップでき、画像の順序もドラッグで入れ替えられます。
クリエイタースタジオも引き続き、Facebookとインスタ同時管理には便利です。
広報の効率化サービス
コミュニケーション効率化ツール
そろそろ浸透してきている気がしますが、一応軽くご案内します。
Slack
メールのやり取りだと、話題を追いきれなくなることがありますよね。
そんなとき、こういったチャットツールが超便利。
プロジェクトや、さらにその中の話題ごとにやり取りを整理することが叶います。
無料で様々なチャンネルを開設でき、検索性や機能性も比較的高いチャットツールとして、人気です。
オリジナル絵文字が登録できたり、アイデア次第でコミュニケーション活性化や省力化が進むでしょう。
スマホアプリもあり。
Chatwork
Slackよりシンプルなチャットツールです。
無料の制限が多いほか、Slackよりは機能少なめといった印象が。
チャットツールが初めての方には、わかりやすくていいのかもしれません。
スマホ対応。スマホアプリもあり。
Zoom
ビデオ会議、オンライン打ち合わせに。使い方と注意は下記より。
【Zoomファシリテーションやってきて掴んだコツをすべて話す】
— イエナプランする平山直樹 (@soulful_teacher) April 11, 2020
全国でなんとか子どもたち同士をつなげたいって思って、Zoomを使ってHRをやろうと思っている先生たちたくさんいると思う
でもリアルとZoomは似てるけど ちょっとちがう
クラスZoomがうまくいくコツを10個に分けて伝えます
ファイルストレージ
Google Drive、Dropboxなどオンラインストレージでデータをシェアしたり、別の場所で使いやすくするのも便利。
有料にする際は、Google Driveの方がトライしやすいようです。
オンライン会議の運営など、コミュニケーションが大変…
チャットやZoom会議などに抵抗感のある方に、便利なまとめ。
これなら、アタフタしにくそうな気がしませんか?
テレワークをやってみて分かった!!「Web会議、10のコツ」
- 「電話に比べて便利」くらいの心づもりで
- 優先的に確認したい項目を洗い出しておく
- 最初は1対1がオススメ
- 開始時間に余裕を持たせておく
- 「顔出し」なしOKに
- 「聞こえない」「よくわからない」と言える
- 資料のナンバリング
- 協力
- 在宅環境でのWeb会議に期待し過ぎない
■ ネットショップ運営の「大変」を効率化して時間を作る
今回は、人によってはもはや常識?レベルの内容も入ってしまいましたが、必要な人に届きましたら。
ネットショップ運営の時短に関しては、そつなくサクサク動ける方と比べて落ち込むことはあります。
とはいえ、できる範囲の情報をまとめました。