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ECサイトのSEO対策に強い作り方/施策【小規模通販もできる?】

自社のECサイトにおけるSEO効果を強化するため、ブログ・コンテンツマーケティングに取り組む競合企業が増え、Googleからの安易な評価も減り、2024年現在は競争が激化しています。

なぜなら、検索エンジンで上位表示されることでアクセス数を集め、売上につながるためです。

本記事では、中小規模ECサイトでもSEO対策を始める具体的な方法、コンテンツの作り方、注意点など、自然検索から集客を促進する効果的な施策について詳しく解説します。

SEOに強いECサイトを作りたいネットショップオーナーに向け成功事例や通販サイト運営上のよくある疑問にも答えました。
商品詳細ページのテンプレもわかります。

記事がおすすめなショップ

  • 無料でSEOやりたい
  • 闇雲にブログを書いている
  • 検索上位=即売れると考えている
  • 流石にこんな自分のECサイトはSEOできないでしょ、って時は?

記事数に頼りすぎないSEOやウェブ運用も支援できるホームページ制作フリーランスです。
商品の魅力を重視、SEOの疲弊を抑えます。

元ネットショップ担当。フリーランスとしてはブランディングディレクターと協業で、食品通販のオウンドメディア提案経験も。

「記事型SEO」とECの「データベース(辞書)型SEO」、また、商品紹介力を上げる文章支援を伴うEC制作が相談いただけます。

目次
  1. ECサイトに必要なSEO対策方法とは?基本から理解しよう
    1. 見込み客層はブログSEOで獲得
    2. ECサイトSEO対策の種類
  2. ECサイトでSEO効果を上げるには独自ドメイン取るべき?
    1. 独自ドメインのメリット
    2. 共有ドメインのメリット
    3. 共有ドメインのデメリット
    4. SSL実装の必要性
  3. ECサイトのSEOで成功した事例とシミュレーション
    1. タイトルタグや内部施策で売上アップ!
    2. 仕入型でも商品説明の独自性を上げて有利に!
    3. アパレルECサイトのSEO事例
    4. 小さいネットショップもチャンス?
  4. SEOに強いECサイトの商品カテゴリの分け方と構造
    1. SEOに関わるECサイトの構造
    2. サイトマップ(構造)を可視化
    3. 自店舗の売り方を言語化
    4. カテゴリ名はわかりやすく
    5. 階層構造を細分化する
    6. 小規模ECサイトのカテゴリ数は絞る
    7. カテゴリの分け方 注意点
    8. URL数を抑える
  5. ECサイト・ネットショップのSEOキーワード選定
    1. 通販サイトに検索ワードが超重要な理由
    2. 獲得すべきECキーワードの種類
    3. キーワード調査STEP
    4. URLはキーワードを使って短く
  6. ECサイト商品詳細ページのSEO対策【テンプレ】
    1. 画像の最適化
    2. 画像・動画の掲載
    3. 商品ページコンテンツの充実がカギ
    4. レビューを掲載する
    5. 構造化データ
  7. ECサイトの商品名でSEO対策に有効な付け方≒タイトルタグ
    1. 勝てる市場選び
  8. ECサイトのSEOでブログ・コンテンツを書く理由と基本思想
    1. ECサイトのブログ設置する場所
    2. ECサイトのコンテンツSEOネタの例
    3. ブログから商品ページに誘導する
    4. 重要な記事に注力
  9. ECサイトの外部SEO対策と被リンクを増やすアイデア
    1. SNSを活用
    2. 有効な外部リンクの集め方
  10. ECサイトSEOの疑問あるある一覧
    1. baseでSEO設定できるの?
    2. 説明文を長く書けないのですが
    3. 廃番・販売終了ページの対処法
    4. 在庫切れ商品ページの表示
  11. まとめ ECサイトのSEO対策で自社店舗の集客をスマートに
    1. SEOとブログの始め方
    2. 安いECサイトSEO対策の相談ならエイプリルデザイン

ECサイトに必要なSEO対策方法とは?基本から理解しよう

ECサイトのSEO対策は、検索エンジンでの上位表示を目指すために必要な集客方法です。

一般にSNSや広告より検索エンジンのユーザーが多く、特に通販サイトでは実店舗のように自然に認知されません。が、アルゴリズムに合わせた対策によって検索結果で自社通販サイトが上位に表示されれば、顧客が自社の商品にアクセスしやすくなります。

見込み客層はブログSEOで獲得

見込み客層は、ショッピングモールや通販サイトの商品ページだけで集客しきれません。なぜなら、商品ページは指名検索や、最終検討段階の「顕在顧客」しか調べないからです。

興味や悩みを抱える段階の「見込み客」に認知されれば、購買確率が上がります。そこで>ECサイトがぜひ始めるべきなのが、コンテンツのSEOです。
客層に適したキーワードで複数の自社ブログやページを検索エンジンで上位表示させ、集客効果を向上させます。

コンテンツSEOをするにはモールは制約が高いため、自社ブログか通販サイトの開設も必要です。

ECサイトSEO対策の種類

ECサイトで特に重要なSEO対策方法は、以下の9種類。事業サイトやブログとの大きな違いは、情報を整える「データベースSEO」施策になります。

(商品SEOがやや特殊ながら)ショッピングモールのSEO対策にも応用できるので、楽天市場やAmazon出店オーナー様も必見です。

ECサイトで行うSEO対策一覧 10個

  • 独自ドメイン取得
  • 市場動向の把握と選定(SEOブランディング)
  • データベースSEO(サイト構造、URL、インデックス、命名規則、重複軽減など)
  • キーワードの最適化
  • 表示速度、構造化データ対応
  • ユーザビリティ向上(使いやすく)
  • 商品ページ最適化
  • ブログとコンテンツSEO
  • 成約率アップ
  • 内部・外部/被リンク対策

ECサイトでSEO効果を上げるには独自ドメイン取るべき?

画像上がカートのサブドメインで、画像下が独自ドメイン。

ECサイトを独自ドメインにするメリットは、集客しやすくSEO対策に有利な点です。

baseやJimdo、wixの無料版や、レンタルカートの初期契約のままだと大抵はASPショッピングカートのサブドメインなので、SEO対策やるなら基本的には独自ドメインを取得します。ただ「SEOがあまり重要でないECサイト」は、例外かも。

  • https://○○.thebase.in
  • https://○○.wixsite.com

独自ドメインのメリット

  • ブランディング有利
  • SEOに強い

共有ドメインのメリット

「base+独自ドメインなし」などECカート共有ドメインでもSEOできる場合も。ダメならドメイン影響も疑われます。

共有ドメインのデメリット

  • 自社ECサイトのドメイン評価はつかない
  • ショッピングカート移転でSEO効果を引き継げない
  • ベースが倒産したらECサイトがなくなる

SSL実装の必要性

SSLとは暗号化通信をかなえるセキュリティ技術です。ECサイトも一般サイトもどちらも全ページのSSL化が検索エンジンでもおすすめされています。

今やSEO対策以前の問題なので、SSL対応が別途契約になるCMSやショッピングカートの場合は必ずSSL導入を。

ECサイトのSEOで成功した事例とシミュレーション

実際のECサイトSEO対策・改善ではどんな課題があって、どう成功できたか?他社事例と当方のシミュレーションケーススタディで見てみます。

タイトルタグや内部施策で売上アップ!

簡単なSEOキーワード設定や内部対策だけでもきちんと行なったECサイトほど売上も高いというデータが出ています。

(未設定ショップと比べ)SEOのキーワードをtitleにしっかり設定をしているショップは166%、
XMLサイトマップ設定済みのショップは115%売上が高い。

ネットショップ開業の成功事例・失敗事例から見えてきた共通点

仕入型でも商品説明の独自性を上げて有利に!

仕入れ販売するECサイトも、商品ページのSEO対策に力を入れ、説明文の独自性も確保し、検索順位を上位表示できた事例。
「商品の選び方」という通販サイト鉄板コンテンツを充実させてページ内容を膨らませた店舗です。

このネットショップは、おそらく型番商品ゆえモール等において商品説明文が同じになってしまう問題を抱えていました。

……それに気がつき、地道にページの変更を行っていきました。
半年ぐらいしてから、いくつかのキーワードでインデックスされるように。今年1月ごろからビッグワードも上位に。

…売上もそれに伴って上がってきました。

SEOに強い!ネットショップの作り方|ECのミカタ

アパレルECサイトのSEO事例

タイトルや文章、口コミで商品紹介ページを充実させる基本の対策や、テクニカルSEOでアパレルECサイトが売上を伸ばしつつ、広告費を削減できた事例です。

  1. タイトルタグ
  2. 商品画像の質と量
  3. 商品説明文
  4. レビューの充実
  5. 構造化マークアップ

ECサイトのSEO・コンテンツマーケ最適解とは? CV数1.4倍/広告費2割抑えたアパレル事例

小さいネットショップもチャンス?

小規模ECサイトも商品ページSEOを必ずしも諦める必要はないです。

マイナーキーワードなら、商品詳細ページのSEOライティングと説明力を強化すれば検索順位に良い影響を与える場合もあります。
もちろん確約も、ブログやコンテンツSEOをおざなりにもできないですが。

ちなみに当サイトも大手の台頭に押されつつも、堅実に流入や順位を獲得しているキーワード群が健在。

当サイト上位表示例。

SEOに強いECサイトの商品カテゴリの分け方と構造

SEOに強いECサイトを設計するには、サイト構成やカテゴリ誘導、通販サイト内のユーザー体験向上が重要です。

中大規模ECサイト最大の特徴は、「データベース型」と呼ばれ、SEO対策をするにも検索エンジンに対し辞書のような効率的インデックスを促す取り組みが重要な点です。

「商品数が数百点の中規模ECサイト」もカテゴリ数が多い場合は特に最初に、構造をわかりやすくしましょう。

ショッピングカートのSEO機能や要素は、ECサイト構築プロジェクトを始める際に比較検討の上で実装してください。
ある程度は編集できますが、初めにチェックを。

SEOに関わるECサイトの構造

  • カテゴリ
  • テーマ性
  • 階層化
  • カートのSEO自由度

サイトマップ(構造)を可視化

いきなりオンラインショップサービス上で制作する前に、まずは自社ECサイトのサイトマップを作り、構造を可視化します。

次に、SEOキーワードとクロール効率を考えたカテゴリ名の分類や構成に変更します。
例えば「スペシャル」みたいな思いつきでなく、顧客と検索エンジンに理解されるようにしてください。

自店舗の売り方を言語化

EC 4タイプ理論」によると、ECサイトは商品展開の仕組みの違いで、以下4種類に分類されます。

  1. ブランドタイプ:ゴディバなど
  2. オリジナルブランドタイプ:食品通販、個人店、メーカー、D2C
  3. ニッチタイプ:社交ダンス用品、農業器具・・
  4. 総合タイプ:ショッピングモール、ポータルサイト

スモールビジネスは2〜4がおすすめですが、もしショッピングモール風に何でも屋さんで開業するとSEOも弱く(中途半端)なります。

カテゴリ名はわかりやすく

顧客が商品を探しやすくするためにも、ECサイトではわかりやすいカテゴリ名を使うことが必要です。
ECサイトの集客効果や顧客満足度も向上できるため、カテゴリ名は検索需要・競合のチェックと検証の上、慎重に考えます。

見込み客が使うキーワードを選ぶのがポイント。

例えば、食品を扱うECサイトであれば、カテゴリ名は「お米」「野菜」「果物」「肉」などと付けると、目的の商品を素早く見つけられます。また、「ササニシキ」「近江牛」など特定のブランドや特徴を持つ商品を分けてカテゴリ名設定することも効果的です。

他社ECを参考に整理

カテゴリ、ジャンルの命名規則は、大手ECサイトから情報量・コンセプトの近い競合通販サイトまで幅広く調査して構成を選びます。
多くの中小ECサイトはアマゾンや楽天のトップ階層よりレベルを下げたカテゴリ構成が参考に最適です。

上図は「アマゾン、creema、大地宅配」の3つの規模やジャンルの異なる通販サイトのカテゴリ設定を比較しました。
商品数の多さと検索市場によって、カテゴリ名がうまく工夫されているのがわかりますね。

階層構造を細分化する

横軸のカテゴリ分類例

大型ECサイトでは下層カテゴリを作ったり、カテゴリ名を複数の軸で並列して細分化すると、お客様がより簡単に商品を見つけることができます。
例えば、野菜通販サイトのカテゴリには「ほうれん草」「ニンニク」「きゅうり」といった具体的な種類を含めます。

企業・サービスの特徴や自社のニーズを考えると、衝動買いや目的別検索するユーザーも集められ、流入アップに有効です。例えば、以下のように。

参考分類例

  • 「デザイン/機能/特性」:農薬不使用、ウール、柄
  • 「地域・季節・イベント」:奈良県産、バレンタイン、温活
  • 「価格帯、量、買い方」:少量パック、何個入り、何円台、定期購入、ギフト、セール商品
  • 「特集」:スタッフおすすめ、レイングッズ特集

小規模ECサイトのカテゴリ数は絞る

小規模ECサイトは、自社の強みを考えた商品セレクトがおすすめです。

SEO対策やECサイト内の検索性を上げるため複数カテゴリに同じ商品を分けても問題ないです。しかし、カテゴリ数は少なく明確な方がSEO評価もビジネス戦略上も有効と言われます。

カテゴリ作る基準は、その分類名に含まれる商品数が20〜30以上だと、商品一覧ページの存在価値が出やすいです。

カテゴリの分け方 注意点

ECサイトのカテゴリ分けでSEO効果や誘導率を上げるには、2つ注意点があります。

階層や分類は規則的に

「情報設計(インフォメーションアーキテクチャ)」の考え方を参考に、仲間はずれのカテゴリでまとめないようご注意ください。
例えば、食品通販のワインカテゴリだと

チーズ
2024年
白ワイン…

赤ワイン
白ワイン…

となり、NG例の年代は「年代で探す」などと名付けた並列カテゴリを別途作って、基本カテゴリの階層とは分けるべきです。

階層は深すぎない

3クリック信仰は崩れてるにしろ、ECサイトの商品詳細ページに着くまで何クリックもさせるメリットはないです。大手サイト感覚で設計するべきではありません。

URL数を抑える

ECサイトは検索意図が重複したり、バリエーション違いやあまり意味のないページは1つにまとめます。

「Googleは全ページを常には巡回しないため、検索エンジンに負担となる重複ページは減らすべき」とされ、動的ページも大量発生しない構造が理想です。

ネットショップのクローラビリティを上げるコツ

  • URLやカテゴリ階層は、論理構造を基本にする
  • 同じようなカテゴリやタグを作らない(カニバリ対策

そもそもラインナップをこだわる

ショッピングモールみたいな多様な商品ラインナップやジャンルだけざっくり決めて他店舗と似たり寄ったり……は、中小ECサイトには勝ち目が弱くハイリスクです。

「商品数も多く、流れ作業すら追いつかず、作業員はいても時間やスキルがなくSEOやマーケティングにこだわれない」状況は避けましょう。

ECサイト・ネットショップのSEOキーワード選定

土台キーワードの参考は、楽天やAmazonから。
自社通販の商品展開をうまく表せなかったり、競合が多すぎる場合、やや市場を絞ると小規模ECサイト向きな「ジャンル購入意欲が高い、キーワード」が作りやすいです。

通販サイトに検索ワードが超重要な理由

*コンテンツSEOをやらないと大半の検索市場が取れない……💧

通販サイトにキーワードの選定は超重要です。なぜならただアクセスを集めるだけでなく、サイト内検索やナビゲーションで離脱率を減らせるからです。

顧客の検索行動や情報・商品ニーズを理解して使えば、購入意欲・購入率の向上が期待できます。
また、自社の特徴や価値を示すキーワードを選ぶと競合他社と差別化し、競争力を高めやすいです。

小規模や競合の多いECサイトがコンテンツSEOなしの商品ページだけで高い集客数を求めるのは、諦めてください。

「ECサイトにおける商品の探し方「キーワード検索」が約7割」との調査もあり、今でもお客様は日々検索しています!

ポイント

例えば、自社ECサイトがいくら「ワイン通販」でも「ワイン通販」で検索上位にするのは難しいどころか無謀だ、とか。
「じゃ、イタリアワイン通販」で勝負だ!も競合性が高いので何か自社を選ぶ理由がないと……。

な感じで、SEOキーワードは自社通販サイト全般のマーケティング戦略の精度にも関わってきます😱

獲得すべきECキーワードの種類

ECサイトで狙いたいキーワード判断マップ:①コンバージョン率の高さ/近さ②店舗関連度③一般ワードの3軸で、集客に繋がる言葉を優先して対策する。

自分のECサイトが「どんなキーワードで検索に引っ掛かるよう対策すべきか」考えます。
おすすめのEC向けキーワード選びは、以下のように「どの系統のページで、何のキーワードで検索順位を獲得するか?」とページ階層に分けて捉えるのがコツです。

KW例

  1. 店舗の軸キーワード:オーガニックワイン(通販)、自然食品、小さいサイズ…
  2. (自社ブランドの場合)商品名:ネーミングの独自性確保と検索性の検討
  3. 商品名の関連キーワード:一人用、自然農業、贈答用
  4. 商品名の健在客向けキーワード:平均、比較、軽量、安い、コスパ
  5. 知識・お悩みワード:「湿疹 対策」「子育て コツ」

キーワード調査STEP

自分のECサイトでキーワード選定する手順は以下ですが、ふつうのホームページと同じなので関連記事をお読みください。

1.情報収集と調査最初のステップは、調査を開始する前に、自社のサイトや商品に関する情報を集めましょう。業界誌やSNSを使ってニーズや競合他社のキーワード利用状況も知り、調査の基礎を築きます。
2.キーワード選定検索回数チェックツールで、関連キーワードを調査します。顧客がよく使うキーワードを抽出しましょう。通販サイトに特化したリサーチツールとしては「通販トレンドワードランキング|Keyword Tool++」併用も良いかも。
3.効果の確認サーチコンソールなどで対策結果を分析し、未対策・要改善キーワードを特定します。
4.改善見つけたコンテンツやSEO課題を改善します。キーワードを含んだタイトルや説明文を作成し、検索結果での表示順位を向上させましょう。

ほら、検索上位だ!喜ぶ前に

中小ECサイトでは、対策が簡単なキーワードや購入直結しやすいキーワードを選びます。

一方で、ずれていたり検索需要が少なすぎるキーワード選びは注意が必要です。

例えば、「自社ECサイト全体で月間検索数10回のキーワードが2個、検索上位を獲得できているだけ。十分なコンバージョンを集める超お宝ワード……でもない」状態は、自力改善か、ブログを始めるか、相談をおすすめします。

URLはキーワードを使って短く

URLを編集できるなら、なるべく短く、かつキーワードを使ったものにします。例えば、

https://abc.jp/?pid=6342
https://abc.jp/item1/

https://abc.jp/wine/jon-faram-whitewine01/
https://abc.jp/wine/

URLはSEO順位とは無関係です。しかし長すぎたり内容が想像しにくいURLは見辛く、クリック率が低くなります。
大規模ECサイトなど一部例外かもですが。

ECサイト商品詳細ページのSEO対策【テンプレ】

ECサイトの商品ページはSEO対策では購入に近いため、優先度の高いコンテンツです。

ブログを書く前に商品詳細ページの品質を高め、検索エンジンに最適化します。商品ページにあった方がいい内容は商品ページにまとめると評価されやすくなります。
とにかく「商品説明力」が最大のポイントです。

商品詳細ページSEOの主な要素図

上図が商品詳細ページのSEOに理想のテンプレートです。では、商品詳細ページのSEO対策方法の基本について見てみましょう。

画像の最適化

ECサイトの画像のSEO最適化はまず、画像を適切に圧縮してファイルサイズを軽量化し、表示速度を改善します。表示速度が遅いと離脱しやいため、速度の向上は顧客の滞在時間を延ばします。

次に代替テキストを設定することで検索エンジンが画像を正しく理解し、関連キーワードの検索順位を上げ、サイト流入が増え、顧客獲得に繋がります。アクセシビリティにも好影響。

画像・動画の掲載

商品の魅力や特徴を伝えるために、高画質な画像や動画をたくさん載せるべきです。

文字だらけの商品ページは見られません。商品の質感などを正確に伝えると顧客の印象が良くなり、CVRや購買意欲が高まります。

特に、他社との差別化を図るためにも写真素材やメーカー写真以外に、自社の強みを活かした独自の画像使用が超重要です。
商品をより詳しく見ることができるよう、疑問を解く解説画像の提供も効果的です。

ECサイトで画像コンテンツを強化するには、撮影業者や画像の選定、文章との組み合わせなどを考えます。

商品ページコンテンツの充実がカギ

ECサイトで独自性が高く、購入時の不安や期待を網羅した商品説明ページは、SEO対策に貢献します。

他にも、ジャンルやニーズ別検索で商品一覧や特集ページが評価される場合もあるので内容やラインナップを強化する方がいいです。
競合コンテンツを参考に、書き方アイデアを膨らませましょう。

SEOも意識したECサイト商品詳細ページの鉄板テンプレート例は、以下をご参考ください。

商品説明文の鉄板コンテンツ12選

  • 客観情報(ブランド名、数量、サイズ、型番、素材)
  • 商品の特徴
  • ベネフィットや未来像
  • 使い方
  • 商品改良ポイント
  • 味、質感、サイズ感(画像、図解、身長別モデル試着コメント)
  • こんな人にオススメ
  • 比較、実験、証明(権威性、信頼性、ブランドスイッチ促進)
  • 開発した理由
  • スタッフレポ
  • 注意事項
  • アイテムの合わせ買い提案
  • 商品レビュー

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カートシステムのレビュー機能は、リソースの少ない小規模ECサイトももちろん必須です。自分で商品説明を増やせなくても、顧客が無料でPR追加してくれるので、何を書かれるか不安なショップオーナー様でも、おすすめします。

お客様の声がないと買う勇気の出ない客層も多いから、直接SEO効果はないものの、信頼度とコンテンツ量は上がります。

実に95%の買い物客が、購入前にレビューを読むことがわかっています。
またレビューは商品ページに追加コンテンツを提供し、ロングテールキーワードのランク付けにも役立ちます。

https://www.shopify.jp/blog/ec-seo-checklist-for-your-shop

構造化データ

Googleでは、ECサイトの商品詳細ページを目立たせる方法がいくつか用意されているのをご存知ですか?

上に図示したような、検索画面でレビューとかの商品スペック情報が出てくるやつです。あれは「構造化データ・構造化マークアップ」という、検索エンジン専用のコード記述によって実現されています。
検索結果で人気商品だとアピールできるとクリック率(CTR)は上がる可能性があるので、構造化マークアップはしておきたいところです。

「構造化データが検索で上がるらしき話、見かけるけど……難しそう💦」→ご安心を。

主要ASPショッピングカートでは、最低限の構造化データを標準装備している傾向なので、100%自力で対応する必要は少ないかもしれません。
契約中カートが大丈夫かわからない人や、より多様な構造化データ対策をやりたい人は、自分でチェックするか、専門家にご質問・相談ください。

ちなみに、構造化マークアップは「SEO向上効果」と言うより、「検索エンジンに要素を理解しやすくする」ことと「人間の流入アップ」に影響します。

ECサイトの商品名でSEO対策に有効な付け方≒タイトルタグ

ECサイトの商品名とタイトルタグは、初期設定では多くのショッピングカートで連動表示されます。つまり「商品名≒商品ページのタイトル」になるのです。
個別でタイトル要素を決めたり、「商品ページ用タイトル設定」でパターン化するには考え方があります。

SEOにもサイト内検索にも強い商品名の付け方で、商品ページの集客力を上げませんか?

勝てる市場選び

「ワイン通販」の検索順位を争うために全商品に「ワイン通販」とタイトルをつけても何の効果も見込めないはずです。
浅知恵+小規模なECサイトが超難しいキーワードだけ使ってSEO対策した気になるのはむだ。

商品名、ひいては商品企画からSEOの参入方法を意識して命名し、競合ページがショッピングモールだらけなキーワードとはずらしたり、キーワードを足して競合性を下げます。

商品タイトルのベストプラクティス例✨

商品名+ブランド名+読みやすい別名/日本語表記など 最重要キーワード サブキーワード サイズや数量

例えば、「DIANA(ダイアナ) ハートヒールパンプス ポインテッドトゥ 7cmヒール」みたいなタイトルだと良いですね。

SEO的にNGなタイトル例

  • Procecco | ショップ名
  • 魔女のヒミツ | ショップ名
  • ×××●●パンプス ポインテッドトゥ 7cmヒール オシャレ かわいい 個性 青い ピンヒール 柄 サテン 即納

と「英語だけ」「抽象的でキーワード無視」では検索される可能性が低いです。

また自社ECのSEOでは、楽天感覚でタイトルや商品名にキーワードを詰め込まず、重要キーワードかつ30文字前後に絞りましょう。
楽天式の商品名は、SEO対策とはちょっと違うショッピングモール向けの特殊なタイトル手法です。

SEOに、「検索上位にしたいキーワードをタイトルに何となーく織り込めば順位が上がる」という仕組みはありません

ECサイトのSEOでブログ・コンテンツを書く理由と基本思想

ECサイトの集客は、商品ページのみでできるSEO対策だけでは取れないキーワードが多い、と先ほどお伝えしましたね。

見込み客向けのお宝キーワードでアクセスを集める方法が、ブログとコンテンツSEOです。

コンテンツマーケティングと純SEOの差

「コンテンツマーケティング(SEO/SNS/メルマガなどメディア全般)」と「コンテンツSEO」の違いは下表。

コンテンツマーケティングコンテンツSEO
ターゲット関心度の多様な見込み客・顧客検索者
施策ブランディング重視、SEO対策しても軽め。
SNS、メルマガや動画などマルチメディアでサイトへ誘導。
コンテンツSEOのみ、他メディアは認知施策に。
SEO弱い、記事頻度多め強い、記事頻度じっくり

「小規模ECサイトだからページを増やせない」

と思えるECサイトでもブログネタは意外にたくさんあります。

ECサイトのブログ設置する場所

ECサイトでブログSEOを始めたい時に設置できる場所は

  1. 「カート公式のブログツールまたはフリーページ機能」
  2. 「カートのワードプレス連携機能を契約する」
  3. 「ECサイトとは別ドメインでワードプレスブログを立ち上げる」

の3つです。

①は「比較的小さいECサイトになる想定で、一つのドメインを安価に育ててみたい」または「SEOやブログの利便性は軽めでOK」な場合ですかね。
SEO対策にこだわるなら②も一つですが、3つ目の「別ドメイン × WordPressブログ」が最もブログを運用しやすく、細かいSEO設定ができます。

「ワードプレスが勝手にSEO対策してくれる」って意味じゃないのでご注意ください💦

ワードプレスはブログするのに超便利ですが、ECサイトの目的と個々の事情から考えて決めます。

なお、BASE・Shopifyで「カート公式のブログツール」が、
カラーミーショップ、MakeShopで「ショッピングカートの同一ドメインワードプレス連携契約」が可能。

カラーミーショップ

ECサイトのコンテンツSEOネタの例

定番のECサイトブログテーマをご案内。最低でも

  1. 商品/ペルソナに関わるキーワード
  2. 特集
  3. 選び方
  4. ギフト/関連商品おすすめ

記事なら、様々な顧客フェーズに対応したコンテンツSEOができます。

ブログから商品ページに誘導する

商品に関するブログを書いたら、自社商品ページに誘導するリンクを貼りましょう。ネットショップに送客することで、記事が直接的に商品へのアクセス数や購入率を増やします。

また、ライフスタイル提案記事などで自分のECサイト好感度や想起回数を上げる対策もコンテンツマーケティングの基本手法です。

ただ商品リンクを設置すれば売れるわけではない」点は要注意。

重要な記事に注力

ブログは記事数だけ増やしても、自社ECサイトに本物のSEO効果は出ません。
諦めて「自社に重要なコンテンツを重視する」「1記事の品質向上に努める」マインドで運営しましょう。

ECサイトの外部SEO対策と被リンクを増やすアイデア

ECサイトの外部SEO対策は、自社サイト以外の外部要因を最適化することで、検索エンジン上位表示を目指す戦略です。外部からの流入を増やすには、主に以下のような手法があります。

SNSを活用

SNSでの投稿を通じて、自社通販の知名度や信頼度を高める基本施策です。良質なコンテンツや情報提供を行い、見込み客の興味を引き、自然な流入を促進します。

見込み客からのSNS紹介・拡散で純粋な被リンク効果はないものの、間接的な流入増加が期待されます。

なお「商品ページのSNSシェアボタン」設置や自社ECサイト共通ハッシュタグの周知などは、拡散してもらうための、基本対策です。

有効な外部リンクの集め方

また、外部サイトでの自社の紹介やコンテンツの共有も効果的です。
Webサイトは被リンクのSEO効果を無効にしていない会社も多いため、業界メディア、顧客様に自社サイトやブログの掲載依頼や提供記事の相談をしてみましょう。

(寄稿や記事紹介で簡単にアクセスアップがバズレベルになるわけではないので、ご注意ください。)

検索エンジン広告(SEM)の活用など外部プロモーション手法を組み合わせ、より良い外部SEO対策が実現できます。

ECサイトSEOの疑問あるある一覧

最後に、ECサイトでSEO対策する際のあるあるな疑問・悩み・不安をリストアップしました。

baseでSEO設定できるの?

baseで設定できるSEO対策の箇所は以下4つのようです。
つまり、ECサイトとしては大まかな設定のみで、SEOに弱いとされる理由の一つです。

  • ショップ名
  • ネットショップ説明
  • 商品名
  • 商品テキスト

高価格帯のECカートは機能性も高いが、コストの掛け方は自社ECサイトの目標や希望によるかと。

説明文を長く書けないのですが

「自社商品は頑張っても長文にできない系統です。SEO対策もできませんよね?」

商品や特徴次第ですが、自分だけでは難しくても、いい説明文が作れるECサイトも少なくありません。

短文になってしまう業種や商品の場合は、別コンテンツに注力するなど、集客方法を工夫します。

廃番・販売終了ページの対処法

ECサイト商品ページで廃盤/廃版、販売終了ページは消すのか?は、こちらを参考に。

  • 代替ページがないのであれば、素直に削除が適切。
  • ページを削除したくないのであれば、noindexを付けて検索結果に出ないようにしつつ、ページに販売終了した旨を伝えてもいいかもしれない。
販売終了ページをカテゴリページやトップページにリダイレクトするとソフト404になる!?
  • 「欠品ページと似た在庫ありページがなければ、普通にページを消す」
  • 「消したくなければ、ヘタな転送はせず、Google検索からだけ隠す」
  • 「類似商品ページがあれば、301リダイレクト(SEO引き継ぎ転送)でもOK」

いづれかです。

内容や同じページに対するSEO評価の復活ができないので、なるべく商品ページを削除しないのがSEO初心者向きです。
削除基準がよくわからなければ非公開商品などにし、どうでもいいページのみ消すように。

在庫切れ商品ページの表示

ECサイトの在庫切れ商品ページに特別なSEOペナルティはないものの、「期待して見に行ったらなかった」体験は、SEO問わずリスクです。

商品一覧と詳細ページで画像をグレーアウトしたり、在庫切れアイコンや在庫数表示など、明確な案内を心がけます。

まとめ ECサイトのSEO対策で自社店舗の集客をスマートに

モールとの競争回避など、ECサイトのSEOには大手でないお店ほど、工夫や別ブログが重要です。

どこかで仕入れたSEOテクニックはミスリードも多く、SEO対策のすべてではありません。SEOを始めるにも、顧客目線で自社ECサイトを構築してください。

SEOとブログの始め方

自分でECサイトのSEO対策を始めるなら、以下記事もお読みください。キーワード選定・タイトル・ブログの書き方・学び方の詳細を書いています。

安いECサイトSEO対策の相談ならエイプリルデザイン

通販サイトのSEO対策が不安な方は、エイプリルデザインの気軽なスポットコンサルをお試しください。
ご相談はお問い合わせフォームから。

制作サイト向けに継続コンサルプランもございます。

単発コンサル料金表

SEO対策, ネットショップ, ブログ

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サービス/費用

  • ネットショップ担当と制作会社を経験。
  • 元ダンス部 (ง ˙ω˙)ว

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